スタンディングデスク5年間の軌跡
スタンディングデスクを仕事机としてこの春で丸5年間使用したので
そろそろ検証してみるの巻
仕事場にスタンディングデスクを導入したのは、今から5年前の春。
ああ、もうそんなに経つのだ。と感慨深いものがあります
仕事デスクの上に小型のデスクを載せる形での導入でした。
当時流行り始めた昇降式のものにも実は心が動いたものの、一日中立ったままで仕事をするなどという一体そんなことが続けられるのかという不安が大きかったので、まずは安上がりな方法をとってみたわけです
もくじ
当時の不安
立ったままで仕事(パソコンを使ったり、書類をチェックする)ができるものなのか。
電話を受けるのは、まあまあ大丈夫、携帯電話で立って通話するのは問題ないので。心配していたのは、事務仕事に集中できるのか、という一点です
立ったままで事務仕事をしている人のイメージというのは、スポーツジムの受付の人たちがそのようにして顧客対応をしているところを見たことがある程度。翻ってこちらは、純粋な事務仕事の私。Can I?
目的
運動不足解消の一助になることを願って。
集中力が増す、とか創造性が高まるとか、そのようなことは望外のことであり、とはいえそちらも、もちろん望みのひとつではあるけれど、
まずは、大事なのは身体でありましょう。
何はなくとも生きるためには筋肉が必要なのに、私には、それが欠けている。。。
当時、フレイルという言葉を知って、これはもしや自分のことか、と愕然とした覚えがあります
そして導入
普段使っていた仕事デスク(普通の事務机)の上に小型デスク(キーボートとディスプレイが置けるサイズ+電話と作業スペース(書類を広げるためのもの)を確保できるサイズ)を載せて、要するに二階建てです。
昇降式にしなかったのは、
経済的な問題だけではなく、疲れた時には、いつでも下の通常デスクに戻ることが可能なようにと思ったから。
今にして思えば、ずいぶん最初から逃げ腰だったことがわかります(www)。
それに、昇降式だと、上げたり下げたりをする手間は時間の無駄であるし、機械も複雑な分、消耗というか、故障が多いのではないかと危惧したため。
この二段セット机であれば、
いざとなれば、いざとならなくても、
いつでも元に戻れるという、今となっては信じられないほどの弱気。。。よほど、体力に自信がなかったわけでしょう。
まあ、そのことのためにスタンディングデスクの導入を思いついたわけなので当たり前の話ではあります。
導入の初日
それはさておき。5年前の初日。
10時少し前、デスク前に立って書類仕事を開始。
意気軒高に始めたものの、なんと、お昼までのたった2時間の脚力がもたず、約1時間ほどで疲労は極地。
疲労激しく、脚も足も痛いし、
とうてい仕事に集中できないというか、同時に頭の疲労も限界。(エネルギーのほとんどが脚に集中して頭の分も空っぽに)
ともかく立ってるだけで死にそうなレベルでした。
食事は下の段の通常デスクでするので、(立ったまま食べるわけにはいかない)
昼食時間がひとつのマイルストーンと考えていたのに、とてもお昼までは続けられず。
たった1時間で、絶望的に疲労困憊でした。
死にそう、とわめきつつ、椅子に崩れ落ちたあの日。5年前ですね。
注;約7センチのハイヒールを履いていましたヒールは太目ですが。ここがそもそも間違っている。せめて立ち机使用時はローヒールに履き替えるべき
初日で断念しなかった理由継続できた理由
断念しなかった最大の理由が、パソコン(ディスプレイおよびキーボード)を下段の机に設置し直すのがとても面倒だったから。
これがなければ、早々に撤退していた可能性は大大大です
次が、筋肉問題
毎朝ウオーキングをするのは不可能なので、何とか、日々の習慣として運動系のものを取り入れたかったというのが大きいです
週に1度か2度、まとまった運動をしたとしても、やはり毎日の継続する運動は必要です
そして継続できたのは、
立って仕事をすると、単純にもう
気分がよいから。
心身ともに活動的になれる感じがあって、
それは私にとって
なにより有難い感覚だったので。
そして近頃 反省と対策
という初日の体たらくであったのですが、今となっては、それほど簡単には疲れませんよ
なんなら、ハイヒールでも数時間は大丈夫だし
休日にローヒールで仕事しているときなど何時間でも立ったままOKですよ。
ふふふ、筋肉がついたのでしょうね。
ここで白状するのですが、実は
懲りずにずっとハイヒールをはいています。
せっかくスタンディングデスクを使っているのだから、ローヒールどころか、ここは健康的にスニーカーを履けばよいものをやはり最後の見栄なのかも。スカートに運動靴は履きたくないという。
ハイヒールの罪と罰 重心の問題
立ち机にしたときに、ハイヒールは致命的だということに気付くのに時間はほとんどかかりませんでした。
当たり前です。痛いのですもの。
筋肉痛ではなく、靴擦れ的な痛み。
おまけにハイヒールを履いて立つということは、足の前側、つま先側に体重がかかってしまうということ。
この前重心は、脚の健康(と美容!)に顕著に悪いとされています
・歩くと特にこれははっきりするものです。
ハイヒールを履いて(運動靴でもほとんど同じ)歩いている日本人のほとんどは前重心です。
これは筋肉の問題も大きいらしく、
欧米人が太もも裏のハムストリングスを存分に使って颯爽と歩くのに比べて、
われわれアジア人は、そのハムストリングスが弱く薄く貧弱にできているらしく、
欧米人のような筋肉の使い方が苦手とされています。
そもそも彼らのように風を切って大股で歩くことは骨格・筋肉的に難しいようです。
足の痛みをすべてハイヒールのせいにしているわけですが単に足に合わないパンプスを履いているに過ぎないのかも?
シューフィッターのいる靴屋さんで、新しい靴を仕入れるべきと思いつつ、数年が経過。。。
でも、歩くときは仕方がないにしても、立っているだけならば姿勢をコントロールするだけなので、カンタンなのでは?!と思ったのですが。
立っているだけなのに。
重心を真ん中にもってくることが難しい。その理由としては筋肉の問題はさておいて、まず気持ちの問題があるのでは?
書類を読んだり、PCを使ったりするのに、どうしても気持ち的に前のめり。
何月何日何時までに仕上げる、という成果を求められがちな仕事を長年してきた結果かと思われますが、前重心。
このような心持ちでいる私は、ひょっとして運動靴を履いていたとしても前重心なのかもしれません。
そして、近眼なので、ディスプレイを確認するために必要以上に接近つまり前のめりの姿勢を取りがちなわけです
さらに、そのようにしていると靴の中のつま先が痛い。
残念なことに数か月で、外反母趾がひどくなりました
気のせいか太もも前側が固くなる、太くなる。。。
筋肉がついた実感はないですが、太くなった実感だけはあるのは何故?
前重心を直すための工夫
一計を案じ、要は、靴の前側を高くすればよいのだからと思いつき、
つま先の下あたりに5センチほどの台を置いてみたところ、足の感じ的にはとてもグッドでした。
足が一気に楽になって、とても気持ちがよい
ところが靴のヒールの後ろ側部分がいかにも傷んでいく感じが。
これはどうしたものか。で、どうしたものかと思いつつ今日にいたるのですが。
気持ちの問題なので、
重心を真ん中に、と心がければよいのでは?
と思いつつもうまくいかないものなのです。
姿勢を、気の持ちようでコントロールし続けるのは、難しい。
そもそも私が何のために立っているかと言えば仕事をするために立っているので、
まっすぐ立つためにスタンディングデスクを使っているわけではないのです。
真ん中に重心をと思っているときだけは、そのようなバランスが可能なのに、
仕事を始めてしまうと、そんなことは考えてはいられない。
少しすると足が痛くなって、前のめりで仕事をしていることに気付くという。
近頃ようやく思いついたのが、キーボードをかなり手前つまり自分に近い場所に移動すること。
あ~ら不思議。たったそれだけのことで、ハイヒールでも明らかに重心の位置が変わったのがわかります。
実に簡単。5年が経過した今、ようやくキーボード使用時は、ほどよい重心で立っていられるようになりました
あとは、書類仕事さえ、なんとかなれば。
仲間はいませんか
事務所のスタッフにもスタンディングデスクをお勧めし、いつでも買ってあげる、と言っているのですが、賛同者はまだ現れません。
立って仕事をしていると、お客様方からは、
おそらく腰が悪いか、痔が悪いか(こちらは誰もはっきり言わない)と思われているようです。
スタッフ全員で立てばよいのかと思いきや、全員で立ったらそれほど広いスペースではないところに女が何人も立ってキーボードをバチバチやっていたら、怖いかも。。。
あれから5年
思えば、当時5年前はスタンディングデスクの話題があちらこちらで飛び交っていて、ネット上でも多数のスタンディングデスク礼賛情報が発信されていたような気がします。
座りっぱなしは体に悪いというような本が何冊も出版されたりなどして。まあ、だから私も始めたのでしたが。
でしたが。
ふと気づくと
近頃はそんな話を聞かなくないでしょうか
すでに日常的なものになってしまったのであればよいのですけど。
皆さん、もしかして
挫折したのかな?
スタンディングデスクの罪と罰
ひとつ、気になるのが、
ずっと同じ筋肉に弱い負荷をかけ続けていると、筋肉は老化するという話。
筋肉が同じ状態で長時間いると、収縮できないため固くなり、新鮮な血液がめぐらない、組織が弱っていく→老化するということ。
まさに、とほほであります。
座り続けることが体に悪いというのも同様の理由で、要は、同じ姿勢を長時間つづけるのは、身体に悪いというだけのことですね。
つまり、腰かけているにしても、立っているにしても、
それがどんなによい姿勢であったとしても(よい姿勢というのがまたいろいろ定義があって一様ではない見た目に美しい姿勢がよい姿勢とばかりは限らないのが面白いというか面倒なところ)そのまま長時間を過ごす、というのが問題なのだと。
いずれにしても、立っていようが座っていようが、
コピーを取りに行く、とか、
飲み物を取りに行くまたは、あとは、
電話を受けているときを除けば、
総じて姿勢は固定化されがちなわけです
特に集中しているときは、数十分そのままの形でいるようで、
気づいたときは明らかに筋肉が固着、という感じで固くなっているのがわかります。
頻繁に姿勢を変えるべき、とは言っても、
そもそもそんなことをしていては仕事に集中できないのではないかな。
難解な戸籍の束(10センチくらいの厚みがあるもの)と格闘し始めたら、最後まで、確認したいものです。
休み休みやっていたら、おそらくきちんとした確認作業はできないと思われます。
それさえなければ、
15分から20分くらいで、いったん休止をいれることは可能だし、
実際そのくらいの感じで、身動きをしているような気がするのですが
しかし、その時は既に、脚がかたまって固くなってしまっていますね手遅れ的に。
解決策としては、
5分に一度くらい軽く足踏みとかするとよいようです。ただし、気が付くのは脚が痛くなってからなので、優に10分以上経過している
あとは、
戸籍の束とバトルするときは、いっそ潔くスタンディングデスクをあきらめて、
椅子に腰かけて対処するのがよいのではないかな。
で、その作業が終了したらスタンディングデスクにもどって
筋肉を育てる作業を続けると。
Google検索してみた
で、グーグルで「スタンディングデスクは体に悪いのか」と検索したところ、
ものすごいものがトップに出ていました
アメリカの調査で、
ずっと立ち続けていること(一体何時間? ずっとというのは、もしかして休みなく、という意味?)は心臓病リスクを倍にする。
脊椎に負担がかかり、足、足首がむくむ、
とされていました。なんと!!
記事の詳細(もとの論文)は確認してないものの、言いたいことはよくわかります。
心臓の方はわからないですけど、足は確かにむくむので。
ずっと立っているのだから当たり前ではありますよね。
でも、心臓病リスクって何?
さてこれからどうする
続けていても結果の出ないことを続けるのはリソースの無駄であるので、ここで検証を。
〇この5年で手にしたもの
・立つことが以前ほど苦ではなくなった(ような気がする)
・遠方の立会決済については、電車で歩くのが面倒なのでお断りしていたこともあるのだけどそのあたり平気になった
・姿勢がよくなった(ような気がする)
(しかし、他にも運動をしているので、これらが直接スタンディングデスクの効果であるとは言いきれない)
・立って仕事をすると、創造力が高まるのが感じられる
・どんどん活動的になっていく
・気分が明るくなる
・活力がわいてくる(ような気がする)
・何となく、元気がでないような下向きの気分の時でも、立って仕事を始めると(これも作業興奮のひとつかもしれないが)どんどんやる気が出てくる
・スカートがしわにならない!!
(ポイント高し)
〇この5年で失ったもの
普段、このような事情で、原則として仕事は立ったまま行っているので、座ってゆっくり落ち着いて仕事をすることができなくなりました
なので、お客様の応対時とか、
銀行や業者様での決済立会の際に、
・椅子に腰かけているのが非常に苦痛です
(体がつらいのではなく、気持ち的に)
まあ、立って仕事をすることに体も心も適応してしまったということでありましょう
あとは、
・どう考えても、左足の外反母趾が悪化しているような気が。
・体調的には、特に健康になったとか、反対に病気にかかりやすくなったとか、いずれもないです。
順調に経年変化をたどっております
で、どうするのか
よいこと悪いことを天秤にかければ、
明らかに良いことが満載であります
ハイヒールをやめる選択ができない以上、足が多少痛いのはあきらめようというか、
仕事用の中ヒールに代えればよいだけではないでしょうか。(微妙に他人事感あるのはどうして?)
早く新しい靴を買うべし
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千葉県茂原市の司法書士・行政書士です。お客様の、本音のニーズに応えられるような仕事を展開したいと思っています。 ご実家の土地の相続登記が終わってない、ローンを完済しているのにその登記を行っていない、昔、親が買った隣の土地の名義を変えてない、という状況の方は、お気軽にご相談ください。司法書士経験20年超のプロが、問題を解決いたします。お問い合わせは全国対応の片岡えり子事務所までどうぞ。女性スタッフによる丁寧な説明ときめ細やかな対応に定評があります。