調停委員は味方?

調停委員はどこまで味方を
してくれるのでしょうか
それとも
相手側の味方なのでしょうか

ひょっとして正義の味方でしょうか

 

調停委員は公平な第三者、
言われていますが

やはり人間なので
完全に中立でいることは難しいのでは
ないでしょうか(私見です)

 

調停は

申立側と、申し立てられた側
(相手方と呼ばれます)
との間に
調停委員をはさんで行われる
話し合いです

 

なので、ここで、間に入る
調停委員の良しあし
(という言い方は適切ではないですが)によって
成立するものも成立しない
という事態になりかねないということは
覚えておきましょう

調停委員あってこその、調停ですから。

 

調停委員との相性

家事調停委員会は、原則として
調停委員2名と裁判官1名で
構成されます

裁判官はときどき、登場しますが
毎回必ず顔を合わせて話をするのは
調停委員です

 

家事調停委員は、基本、男女一人ずつで
その調停の期日には毎回いつも
同じ委員が対応します

調停期日は、初回で終わることは少なく
たいていは何回かかかるものです。
つまり何か月か、長い時は1~2年かかることもあります

 

ここで、調停委員との相性が
問題になることがあります

いずれも人間ですから、中には

「どうしてもこの人とは話ができない」
とか
「きちんと話を聞いてもらってる感じが
しない」
「こっちを見下している態度がイヤ」
ということもあるでしょう。

それどころか

「こんなことならいっそ調停委員を
変更してもらいたい」

お思いになることもあるかもしれません

 

でも、それは、残念ながら
制度上できないことです

 

裁判所の側から

たとえば
任期が満了したとか体調不良とかで
他の調停委員と交代措置が取られることは
あっても

申立人等から
調停委員の交代の要請を
することはできないことになっています

 

たしかに
見聞きしたところでは

調停委員との相性が悪すぎるというか
理不尽な扱いを受けて、結局
調停~解決をあきらめるに至ったという
事例もあるようです

 

 

こちら側の単なるわがままかも
ということも
稀にはあるでしょうが

男の調停委員が非常に時代錯誤的な
男尊女卑的な言動が激しく
それに接するたびに動悸が激しくなり
体調に不安が生じるほどだ、とか。

いくら説明しても事情を聴こうとしないで
先方の主張を吞むように迫ってくるなど。

女の調停委員がいかにも上から目線で
こちらの落ち度ばかりを批判してきて
いつも相手側の肩ばかりもって、
その顔を見ただけで絶望的な気持ちになる 
など。

 

まあ、人間ですから。

どんなに努力したところで
波長が合わない時もあるし、それこそ
相性というものもやはり無視することは
できないかもしれません

 

 

調停委員は、判断をするのではなく
こちら側の話をいわば、要約して
相手側に伝える役目です

 

主張しているのが何なのかを理解して
その理由を聞き取って、それを
相手側に伝える役目です

これを交互に何度か繰り返すことによって
合意形成がなされます
(なされることが期待されています)

主人公は、あくまで申立人であり
相手方です

それ以上のことを調停に期待するのは
しかたないかもしれないですが
やはり違うのでは?と思います

 

このやりとりにおいて
公平中立であるべき調停委員が

片方だけの味方をしたり、それどころか
自分だけの旧弊な価値観を
押し付けようとするなどということは

本来あってはならないことなのですが。。。