簡単な自筆遺言書の書き方

簡単というより
カンタンすぎる!自筆遺言書の書き方です

 

自筆遺言書はともかく自筆で書かなければ
その条件を満たせません

とりあえず
自分で字が書けはするものの
書きなれていないので長文は面倒だし
手が震えてくるから書けないよ(泣)

という方でも大丈夫。
短い遺言書を書きましょう

 

相続させたいのは妻だけ(夫だけ)
の場合

子どもがいないときは
遺言する人の兄弟姉妹にも相続権があります

ご自分の死後に
そうした人たちからハンコをもらう
(全員で遺産分割協議をして
協議書に署名捺印をして
印鑑証明書が必要です)
のが面倒だし
どう考えても無理そう
そんなことは妻(夫)に
させるわけにはいかない

という場合はぜひ
遺言書を書くことをお勧めします

 

用意するもの

(紙とペンだけです)

 

  ・用紙(紙)  

  • 便せん
  • ハガキ
  • コピー用紙
  • 封筒
  • ノート(から切り取った紙)
  • チラシの裏でも可つまりなんでもよいです。できれば
    A4程度の大きさのあるものがよいです
    小さくてもさほど問題はないですが
    将来、検認手続きの際に
    あまり小さいと面倒かもです

    ・ボールペン

インクでも墨でも大丈夫
色の決まりはありません

ただし、鉛筆はやめておきます

 

準備ができたら

こんな風に書きます

 

 


遺言書

私は、財産のすべてを妻の片山りえにのこします

令和6年5月6日

千葉県茂原市上の林18の41

片山福太郎 印


 

これだけです

 

注意点は

  • 全部自筆で書きます
    住所氏名のスタンプを使うとか
    絶対、ダメです
  • 間違ったら、あきらめてもう一度
    全部書き直しましょう訂正追加には面倒な決まりがあります
    それが少しできていないだけで
    せっかく書いた遺言書が
    無効になりかねません
  • 妻(夫)の名前を正確に。
  • 自分の住所と名前も正確に。
  • 日付(年月日)を間違えずに書きます

令和でも西暦でもよいですが
来年の日付だったりすると
のちに困ることが予想されます

ある晴れた5月の日に とかは
全然ダメです

はっきり、2024年5月6日と
書きます または令和6年~~

  • 名前を書いたらそのあとに
    必ずハンコを押します

ここは実印である必要はないですが
余裕があれば実印を押して
印鑑証明書を添付しておくと

万が一何かあったときに
証拠能力が高まります

適当なハンコがなければ
拇印でよいという判例はあります

ハンコの代わりにサインとか花押とかは
ダメという判例があるので
ここで遊び心を出さないようにしましょう

 

人の寿命はわからないものです

いまこの時のささやかな行動が
明日の奥様(ご主人様)の幸せに
つながるかもしれません