司法書士の本音~相続
司法書士の本音
相続編
不動産の残金決済や、同じく相続の際の
名義変更など
司法書士が立ち会う現場は
いろいろあります
他士業に比べて司法書士は
どちらかというと
生真面目というか、面白みがないというか
融通が利かないというか、頭硬いというか
つまらなそうな類型を思い浮かべる人が
多いかと思われます
かく言うワタクシも、上記類型のうち
ほとんどに当てはまっておりますが
そうした、片頬もゆるめることのない
生真面目な司法書士ではありますが
実際の取引または仕事の現場で
真面目な顔のその裏で
実はこのように考え
このように困惑しています
相続でお手伝いできるのは
司法書士ができるのは、基本
登記だけです
弁護士のように
争いのある相続人たちの間に入って
交渉したり
話をまとめたりすることはできません
依頼人の主張通りに
遺産分割協議書を作成したり
法的な問題点があれば
もちろんお伝えしています
手続きに必要な書類等の
指示をすることはできますが
それだけです
そうすると
日ごろ仲良くしてる相続人ばかりではない
ので
それまでほとんど行き来のなかった
共同相続人にいきなり話を
持って行っても
色よい返事(というか、依頼人側に非常に有利な
回答)が返ってこないこともあります
直接話をしてもそのように
虫の良い遺産分割協議をすることは
困難なのに
それなのに相手方に、郵便で
協議書を送りたい、というお客様も
多いです
協議がすでに整っているのであれば
そのようにすることは全然問題は
ありません
と思いますが
話がまとまっていないのに協議書だけ
送る、ということをする人がいます
司法書士から協議書を直送する
ハナシはついてるから
司法書士と先方と直接郵送で
やりとりしてもらって大丈夫。よろしく
という言葉を信じ込んだ結果
相続人から罵詈雑言を浴びせられたことが
何回かあります
依頼人を問い詰めた(!)ところ
司法書士が何とかしてくれると思ってた
と言われました
人の意思をコントロールすることは
できません
本人が納得していないとしたら
どうにもできません。
そもそも、直接郵送をする際に
事前に話はついているから大丈夫
ということだから、直送をしたのでしたが。
実は話がついているどころではなかった
ということなのです。
このパターンはけっこう、多いです
いきなり協議書だけ送ってしまうと
まとまる話もまとまりませんけど
大丈夫ですか。協議は終わってますか
と何度も説明してるのですが、おそらく
一か八かに賭けてみたのでしょうね。
それでも
近頃では世の中が殺伐としたまま
マイルドになっているので
言っている内容が同じでも
何重にもオブラートにくるまれているので
かつてのように怖い思いをすることは
ほとんどないのは、有難いことです
以前のように
いきなり電話口で怒鳴りつけられることは
今はほとんどありません
(話の内容は同じですが)
直送、その前に。
司法書士からの直送をご希望する際は
事情を正確に
教えてもらいたいものです
実はその人たちとは口をきいたこともない
とか
既に何度か話し合いを試みたものの
いくらかほしいと言われてて
話がまとまらない、など
本当のところが聞きたいのです
そうした基礎知識があれば
それなりの対応を考えることができますが
その情報なしだと
双方にとってあまり愉快ではない結果に
終わることになります
そもそも、
1 被相続人が亡くなった知らせと同時に
「遺産全部を放棄・譲渡してほしい」
という要求が
知らない司法書士から、直接届いた
これは、どんな感じがしますか??
2 以前から
「最低でも法定持分の半分の代償金ほしい」
と何度か伝えてあったのに
「無償で、放棄・譲渡する」という
分割協議書が
聞いたことのない司法書士から突然届いた
これは、どんな感じがしますか??
千葉県茂原市の司法書士・行政書士です。お客様の、本音のニーズに応えられるような仕事を展開したいと思っています。 ご実家の土地の相続登記が終わってない、ローンを完済しているのにその登記を行っていない、昔、親が買った隣の土地の名義を変えてない、という状況の方は、お気軽にご相談ください。司法書士経験20年超のプロが、問題を解決いたします。お問い合わせは全国対応の片岡えり子事務所までどうぞ。女性スタッフによる丁寧な説明ときめ細やかな対応に定評があります。